トレンドマイクロ社のWebレピュテーション機能って

TrendMicro社はWeb世界での危険サイトを判別するために、Webレビュテーションなる技術を導入した。
これはトレンドマイクロ社のドメイン毎(?)の評価用データベースを元に安全なものか否かを判別するものだ。
トレンドマイクロ、Webサイトの“格付け”技術を導入した「ウイルスバスター2008」 (Enterprise Watch) via まっちゃだいふくの日記★とれんどふりーく★によれば、ウイルスバスターの新バージョンにも搭載されるらしい。

評価ポイント
「Web レピュテーション技術にはとても期待しています。段階を踏んで、必要に応じた導入を考えています」
高畠氏らが直面しているようなWebからの脅威に対する、トレンドマイクロの新たなアプローチが「Webレピュテーション技術」だ。Webレピュテーション技術は、クライアントがWebサイトへアクセスしようとする際に、トレンドマイクロのサーバにある接続先サイトのレピュテーション(評価情報)を参照し、接続を制御する。例えばウイルス配布サイトなど、危険度が高いと評価されたサイトに対しては接続を拒否することができるのだ。接続させないことで、HTTPプロトコルを通じて侵入するウイルスを防ぐことが可能となる。

新製品の目玉は,オプションで提供される「Webセキュリティサービス」に含まれる「Webレピュテーション機能」。怪しいWebサーバーとのHTTPでのデータのやり取りをブロックすることで,ボットなどの悪意あるプログラムの通信を遮断するものだ。具体的には,HTTPによるダウンロードやアップロードが発生した際,通信先のWebサイトのURLを同社のデータベースに問い合わせ,評価の低いWebサイトだと通信をブロックする。


この評価に使うデータは,これまでフィッシング対策などのために提供してきたURLフィルタリング・サービス用のものに,今回新たに作成したWeb評価データベースを合わせたもの。Web評価データベースは,アクセス先のIPアドレスやURLが悪意あるWebサイトがよく使う特徴を持っているかを判断するもので,点数によって怪しさを評価する。例えば,登録からほとんど日数がたっていないドメイン名や,頻繁にドメイン名が変更されているIPアドレスのサーバー,一つのDNSサーバーに大量のドメイン名が格納されているサーバーのIPアドレスなどが低い評価になっている。

SiteAdvisorの評価ポイントに更に、ドメイン管理関連の評価を付け加えたようなものなんだろうか。
これらは確かに、ある種の不審サイトを特徴付けるものではありますが。
(あんまり関係ないけど、半年ほど前よりGoogleの検索結果は「古いドメイン」が優先され、結果としてメーカーサイトが割りと上位を占める傾向があるような気がする)


凄く気になっちゃう点として、サブドメイン形式とディレクトリ形式のWeb上のサービス - ブログやWebページその他 - はどう評価されるんだろうかと。
他サイトの巻き添えとなって、不適切な評価を被る事例をどうやって回避しているんだろうか。


SiteAdvisorにては、レポーターの質が不適切な登録内容を生じさせる。一例としてスパムメールを受け取ったレポーターがサブドメイン(xxx.example.com)を登録するのは適切としても、大元のドメインexample.com)をスパムメール送信サイトとして登録する事例がかなり多いように見受けられる。
例として、Yahoo!のジオシティー
geocities.yahoo.co.jpへの評価はまだ無いらしい、だがyahoo.co.jpの評価(SiteAdvisor)にはジオシティ関連のネガティブなレポートが投稿されており、yahoo.co.jpの全体としての評価を押し下げているだろう。


ではディレクトリ形式では?
http://www.example.com/user1/にて悪質なサイトであると認められたとして、http://www.example.com/user2/は、どう評価されるんだろうか。


もしも、の話ではありますが。
他人が危険サイトを作成しネガティブな評価を受けたとして、どこまで第三者のサイトが評価上の不利を被るのだろうか。またはトレンドマイクロ社ではどのようにレビュテーション機能を運営しているんだろうか。