過渡期なんだろう、多分

マルウェア対策ソフトは2つも買いたくない(ITmedia エンタープライズ)を読んで。
スパイウェア対策ソフトウェア」のブームは、源流が少し違うんじゃないかな。


>スパイウェア対策製品という別の市場が展開した。
Larry Seltzer氏は、多くの雨後のタケノコメーカーが「スパイウェア対策!」の名の元に、狭義ではないスパイウェア対策ソフトウェアを販売した事例を取り上げているような。
つまり、どーでもいいような下らないものまで「スパイウェア!」と呼称しユーザーの不安感を煽る、そういう製品がブームとなったある過去?の時代背景を元にしてだ。
(推論ですが)


Symantec製品では、所謂スパイウェアへの対応はNorton2004以降だったはず。著名メーカーの対応も同時期だったかな。
それ以前または同時期の実態としては、SpyBotかAD-Awareを除くと、広義のスパイウェアに十分に対処する企業や団体なんて、どれだけあったかと。
だから、「企業がやってくれないならば自分らで!」的な機運があり、多くの個人が「広義のスパイウェア」への対策をガンガンと啓蒙したんじゃないかな。使命感とか「自分がやらねば誰がやる」的な感情の元に。


だけどもさ、ボット、これは微妙に違うのではと。
ボット(または多くのコンパーメントを含めた概念としてのボット)は、導入部・エスカレートさせるためのダウンローダー部・感染後に新たに投入される部分その他に区分され。
ある段階では「ウイルス対策ソフトウェア」で対処できる・またはすべき部分であります。
(何故ならばマスメーリングやWindows脆弱性を突く「導入部」、またその後の挙動は、企業毎の判断で「悪質ーあーこれはそうじゃないー、これは悪質ー」と、独自の判断で軽微なものとされる要素が無いからで)
(「スパイウェア」とされるものの中にはほぼ無害なものもあるが、ボットまたボット関連によりドロップされるマルウェアはいずれも危険でありますし)


氏は「スパイウェアでおいしい体験をした連中が、ボットでも同様にとの陰謀」と考えているのやもしれない、これは自分の勝手かつ無責任な推論ですが。
予測ではありますが、ボット対策ツールはウイルス対策ソフトウェアの一機能として組み込まれ、個別の役割を終えるのではなかろうか。
スパイウェア・または広義のスパイウェア(この場ではリスク評価が定かではない概念として)と、ボット。
これらが危害を与えるか否かとの尺度は別物であり、衆人の目に定かじゃないかと。