駆除ツールの拡張子がcomである理由

アンチウイルスソフトメーカーが配布する、特定マルウェア対策用駆除ツールや総合的な複数のマルウェアへ対処できる駆除ツールの一部は、拡張子がexeではなくcomである。


理由は単純に、ウイルス対策なのではなかろうか。
。。。。説明しづらいな。


コンピュータウイルスの意味や定義について、ざっと復習を。
マルウェア(Malware)の定義(ウイルス・スパイウェア・アドウェア)(2005年10月16日)(Semplice)にては、あまりにもありきたりなので「言わずもがな」としたのだが。
ウイルスとは、特定のファイルにコードを挿入し寄生するソフトウェアを指す(上書き型と追記型に分けられるが)。
IPAのウイルス3定義などではウイルス以外のものまで含んでしまうんだけど)


狭義のウイルスでは主に狙われるのは、exeファイルである。
感染すると多くのソフトウェアがまともに起動しなくなったり、しまいにはOSそのものがブートしなくなる。
(寄生せず単体のファイルとして活動するマルウェアが現在では主流である。トレンドマイクロ社ではこれらを「トロイの木馬型ウイルス」と区分していた)


そこでcomファイルなのだよ。
comファイルに感染するウイルスは、ほとんど皆無だ。
だから駆除ツールそのものを汚染されないように備える目的で、comとして配布しているのではなかろうか。


だけど現実には、駆除ツールのcomファイルは、本当はcommand fileではなかったりする。
昨日のはせがわさんによるコメントで、今更ながら気付いたんですが。exeファイルの拡張子をcomにつけかえただけだったりする。