小林よしのりの「ゴー宣・暫」におけるイジメ対策と復讐が理解できない

昼食のために立ち寄った店でSAPIO新春特大号(1月24日号)を手に取り、あまりにも不思議だったので書店で購入してきました。
小林よしのり ゴー宣・暫 第三幕 第四場 いじめから逃げる場所などない」だ。


内容をはしょって紹介すると、65p-66pはこんな感じになる。
1-1)小学生当時の小林よしのりは笑いを誘うお調子者で、人気を得ていた
1-2)クラスの自己紹介にて、一人一人に突っ込みを入れて笑いをとっていた
1-3)自己紹介がうまくできない女の子に対して「生きてる幽霊だったりして!どわはは・・・」と突っ込む
1-4)女教師が「恐るべき形相で睨んだ」
1-5)教室の雰囲気がかなり殺伐とした
1-6)友達に同情された


その後に女教師の鬼面で夢でうなされたとか。
イジメのきっかけとなった芽を潰した女教師は子供一人一人をよく観察していたとか、そんな感じの話題。


どうもよくわからないんだ。
自己紹介できない女の子に幽霊との言葉を浴びせかけた小林よしのりの言動は、子供だからで許されちゃうのやもしれないんですが。
その後があまりにも宜しくありません。
わざわざ教師に睨みつけられた後に「友達にえらく同情された」シーンを書いちゃった時点で、自己の保身を図ってしまってるのだよ。
また過去と現在を同一の人格として扱わず、まるで第三者が引き起こした事件のように記載しているのだな。
何故にそこで「いや、あの子には悪い事をした」と一言書けないんだろうか。


69pからは、「いじめられても「戦え」と言うのではなく、「戦い方を教えるしかないのではないか!」とブチ上げ。
「「復讐せよ」ではなくて、「復讐の仕方を教えるのだ!」」と。
(背景の画像には、教師が黒板に「復讐の仕方」として「スキャンダルを」とか「のろいの手紙を」などと、あまりにも微妙な話を書いている場面だ)


わからない。。。。。。。。。
そう言えば小林よしのりの「新ゴーマニズム宣言 SPECIAL 戦争論」がどこかにあったなと思い出し、引っ張り出して3時間かけて読んでみたんだが。
子供時代のエピソードの幾つかは、腕力が無い小林氏がいかに「他の子供を支配するか」とのドロドロした記載ばかりであり。
正直言って、おもっきり引いた。


根と言うか根底には、小林氏は他者を支配したいとの欲求が飛び抜け過ぎており。うまくコントロールできていないんじゃないかなぁ。
制御できない感情をイジメ問題とかに持ち込んじゃったから、つぎはぎだらけの妙な話になってしまっているような気がする。