日本にてデジタルデバイド(情報格差)は存在するのか

デジタルデバイド情報格差)とは、金銭的な理由や社会の成熟度の違いを要因として、国家間・または国民の様々な層において、Web(所謂インターネット)に接続し利用する機会が得られていない層の存在を指す話である。
地域間や南北格差として見た場合の主たる要因としては、ネットに接続するための機器(パソコンなど)の価格が途上国ではかなり高額であるとか、地域によっては情報インフラの整備が遅れているためだとか。
国内における問題として先進国(例えば米国)では、upperやmiddle層と比較して機器の購入が容易ではない世帯でのデジタルデバイドが問題とされていた。


余談になるんですが。
クリントン大統領がデジタルデバイド問題を演説して以来、デジタルデバイドなる用語は広く膾炙されるようになりました。
ただし、米国内部での教育機会の均等などへの問題として扱われた話であり。
「米国は全ての途上国にパソコンを配るべきだ!」なんて主張する団体があるようですが、「クリントン大統領はそんな事は言っていないのでは」と知人より指摘がありました。

日本国内でのデジタルデバイド問題

幾つかの論点が取り沙汰されますが、少なくとも現時点での日本では、格差を生じうるような要素は極めて少ないのでは。

情報インフラの整備

テレホーダイ完走とか聞いた事が無い世代にとっては、ピンと来ない話ですが。
ダイヤルアップ接続は高額であったし、容易に気軽に利用できなかったサービスであったのは確か。


現在では、日本全国ほぼ津々浦々フレッツISDNが利用できるし、定額です。
フレッツADSLや光接続は、都市周辺部ではまだまだ利用が難しいエリアもあるようですが。


地域間でのデジタルデバイドを生じさせるとしたインフラ整備は、今ではかなり改善されております。
(離島などではどうなのかしらと引っかかりは感じますが)

パソコンの価格

Windows95が出た当時のOSプリインストール機は20万とか当たり前だったし、増設するメモリーも今なら信じられないほど高額だった記憶がある。
別売りのダイヤルアップモデムなどもいい金額で、気軽に買えるようなものではなかった。
外付けハードディスク一つ購入するにも、今では信じられない金額であった。


今では最新のパソコンが、OSが入っててきれいな液晶ディスプレイ付きで、信じられないほどの価格で販売されている。
そこそこレベルでネットに接続するためのパソコンなり一式を揃えるとしたらば、家電量販店では6万円で一式揃う世の中だ。
隔世の感である。

利用するに際しての教育の機会

今時は小学校でもパソコンを利用した授業を行っております。
新学習指導要領ですね。


自分は小中高を通じて情報科目を履修しておりませんので、イマドキのコドモからは乖離した世代でありますが。
駅前などにはパソコンスクールがあるし、書店に行けばわかりやすい初心者向けの安価な書籍が並びます。
熟年向けにカルチャースクールで講習会がありますし。
企業では研修にて、パソコンの利用を取り入れております。

結局、デジタルデバイドって

日本国内では十分に格差を埋められるだけの要素があり、どこをどう見たらばいいのかと、あちらこちらのブログを眺め悩んでおります。
どの段階で、どう格差が生じているんですか?


最近凄ーく、クサクサと心にササクレができる話があり、多少のイラツキを感じております。
(次号に続く)