クラスター爆弾は、自国民をどれだけ不安にさせるのかと

クラスター爆弾とは、落下中に破裂し多くの子爆弾を撒き散らし人命を奪うような兵器である。
以前テレビで自衛隊がどこかの砂浜に投下した画像を見たが、数パーセントの子爆弾が不発弾となるとの説明があった。
。。。。。えーーーっと。その不発弾は、どうなるんだろうか。


最近ではイスラエルによるレバノン侵攻に際してイスラエルが利用し、多くの不発弾が市街地にばら撒かれた。
不発弾の被害者は - 子供などだ。幾つかのニュースにて、クラスター爆弾による市民の犠牲が報じられている。

 投下した衝撃では爆発しない、クラスター爆弾の「子爆弾」。今回の紛争で、レバノン国内の400か所以上にクラスター爆弾が投下され、不発弾は10万個以上と言われています。不発弾は村の中のあちこち、ときには家の中にまで散乱し、何もわからないまま拾おうとした市民が次つぎと負傷しています。
 8月26日、6歳のアッバス・ユセフ・シビは、友だちと自宅の庭で遊んでいるときに、不発弾を見つけました。クラスター爆弾など知る由もないアッバスは、「香水ビンのように見えた」子爆弾を拾い、その瞬間に爆発しました。


近年では対人地雷が反道徳的なものであるとか、地雷除去キャンペーンの話題をあちらこちらで目にする。
では、投下後に多くの一般市民の犠牲が生じるクラスター爆弾は?

不発弾が市民を無差別に殺傷しているクラスター爆弾の禁止条約作りを目指しペルー・リマで開催されていた「クラスター爆弾禁止リマ会議」は、禁止対象をめぐる意見の隔たりが大きく、条約について結論が出せないまま25日、閉幕した。
日本は「廃棄するかどうかは今後の議論」と指摘するなど、日本の認識の孤立化が鮮明になった。
また、日本の防衛省幹部らがクラスター爆弾について国民が被害を受けても「防衛上必要」とした発言について参加者から批判が相次いだ。
田母神俊雄航空幕僚長が「不発弾による(日本人の)被害も出るが占領される被害の方が何万倍も大きい」と同爆弾の必要性を強調した点について、同会議に出席していた英国のエルトン上院議員は「日本国内で使えば市民の犠牲は免れない。軍の論理より民間人への犠牲を最大に配慮すべきだ」と疑問を呈した。


2hopほどの間隔がある伝聞なんで、話が多少あやふやでソースを明示できない点はすいませんが。
陸上自衛隊は作戦行動中に地雷撤去作業を行うに際して、100%除去を求めないとの話がある。ある程度の見逃しは、想定される損耗率に含まれるからだとか。
(本当なのかと疑問を感じているんですが、どなたか参考リンクがありましたらば紹介してください。凄く知りたい。)


一般市民が安全に生活するに必要な「安全性レベル」は、90%でも99%でもない。100%だ。
たった1発の子爆弾が残っていたとしても、それがどれだけ人々の不安をかきたて。日々の生活に暗い影を落とすのかと。


わざわざ自国民が危難に晒されるような兵器をだ、どうしろと。
本当に「防衛目的」になるんだろうかと。


ところで昨日、はてな経由でこんなサイトを発見しました。
第二次世界大戦中にも、クラスター爆弾って利用されていたんでしょうか。よくわからない。

私はある日、兵5名を連れて北部落を歩いていた。その時日本の方角からただ一機飛行機が近付いて来る。私は敵と直感して兵と共に岩かげに身をかくした。敵は兵がいないので親子弾を落して逃げた。この爆弾は恐ろしい奴だ。1発が10発になり、10発は数千発に砕けて飛び散る。100メートル四方の生物は必ず死ぬという奴だ。飛び散る鉄片のウナリは物すごい。私等はこんなのは初めてである。もう少し見付けるのがおそかったら…。われらは岩にかくれて助かった。全員死ぬところであった