パソコン高速化ツールやユーティリティソフトの、まともさ加減の基準

行き詰まりを感じているので、どなたかお知恵を拝借できれば感謝に耐えません。


所謂インチキソフトウェアには、各種様々なものが存在する。
自分がこれまでメインに扱ってきたのは、ウイルス対策ソフトやスパイウェア対策ソフトを装った不審ソフトウェアであり、これらは海外ではBogus wareやRogue wareと呼称される。
小難しい解説としてはメインブログにBogus wareとRogue ware、インチキソフト(Semplice, 2005年10月18日)を掲載。
簡易な解説として、はてなキーワードにて偽ソフトウェア (はてなキーワード)なる項目を以前作成した。
これらはある意味で大変わかりやすかった。
存在しないようなファイルを警告したり、また自作自演でわざわざ作成したクッキーを警告したり、「何も無い」にも関わらず警告を表示したり。


そこで、ですが。現在、大変判断に迷っているカテゴリのソフトウェアなんですが。
パソコンの高速化を謳うようなユーティリティソフトウェアが「インチキ」もしくは「ほとんど効果が無い」と判断を下すには、どうしたらばいいのかと。


スタートメニューに存在しないプログラムファイルが登録されていたとする。「最近使ったファイル」に登録されているファイルが削除済みで存在しなかったとする。パスに存在しないヘルプファイルが登録されていたとする。
これらエントリを削除するのは高速化に - 実感できない程度のスピードではあるものの - 寄与するんでしょうか。


込み入った話を。
レジストリのHKEY_CLASSES_ROOT\CLSIDには、多くのActiveX Objectが登録されている。正直言って、COM オブジェクトとかProgIDとかの機能や関連付けはよくわかりませんが。
例として、「HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\[0EF20641-8773-4B65-955C-C12C206EB86C]」は、うちの常用パソコンには無いCLSIDだ。
だがレジストリエディタを起動して0EF20641-8773-4B65-955C-C12C206EB86Cで検索すれば、幾つかのCLSIDにおいてレジストリエントリに含まれているのを発見する。
バッサリと削除するのは、高速化ツールとしてどれだけの役割を果たすんだろうか。
Windows XPのインストール直後の状態でも、そんなレジストリエントリは存在するじゃないかと。
そもそも、削除してもいいんだろうか?


長くなりましたが、どうでもいいようなものを削除する必要があると警告し、製品の購入を迫り数十ドルを求めるのは、果たしてまともなソフトウェアなんでしょうか。
確かに「高速化」には微弱ながら寄与するやもしれませんが。