知人や友人を装った悪質なスパムメールを、法律は対処できないのか

米国ではCAN-SPAM法(Controlling the Assault of Non-Solicited Pornography and Marketing Act)が制定され、悪質なスパムは対処されるらしい、多分。

 不特定多数のEメールユーザーに対し、一方的に商用メッセージを送りつける、通称「スパムメール」撲滅に向けて、米国で16日、「迷惑メール防止法」が成立した(発効は2004年1月1日)。差出人が明確でないもの、紛らわしいタイトルのもの、他人を装ったもの、といったEメールの送信は今後違法となり、違反者には200万ドル(約2億2000万円)から600万ドル(約6億6000万円)の罰金、最悪の場合には最長5年の懲役が課されることになる。

メモを無くしてしまったんですが、「まるで知人であるよう装ったエロサイト勧誘スパムメール」は、米国では処罰の対象となるそうだ。
他所の国の話は、この際どうでもいい。


2年ほど前より、知人友人を装った悪質なエロ系・出会い系スパムが増え、辟易としております。
最近送信されてきたスパムの件名は、「どうしたらいいの?添付して送ったのに」とか、「突然のメールにも関わらず、ありがとうございました。」とか、その他諸々。
まるでこちらが連絡した内容の返信であるように装うものや、友人よりのメッセージであるよう偽装するものが多数あるのだ。


特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」なんてろくに対処されていない、事実上のザルとか教条に過ぎず。
誰も助けてくれないじゃないかと。


面白く無いものだ。
スパムフィルタを逃れたこの手の悪質メールを、こちらは毎回「本当に知人だったらば」との危惧により開かざる負えず。
単なるエロスパムだと知って、ゲンナリなのですよ。


刑法に偽計業務妨害(刑法233条)なるものがある。

虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

「知人を装ったエロスパムメール」って、偽計業務妨害罪にならないんでしょうか。
業務に供しているメールアカウントに、知人か何かを装ったスパムメールが届くと、確認しないにはいかないじゃないですか。
そして大変不愉快な出会い系の宣伝などを眼にし、ゲンナリとすると。

理想を求め、結局悪質業者を支援したスパム対策団体

蛇足ですが。
特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」が施行された直後に、あっちこっちのエロ系スパム送信業者に対して、わざわざ「こうやったらば違法行為じゃなくなりますよ!」と指導し続けたグループが日本には存在する。
「悪質業者を利するだけだ!止めろ!」との意見に対して、随分と偉そうな対論を記載しておりましたね。
また「今後メールを受け取りたく無い方はこちらより」との、明らかにメールアドレスがライブアドレス(利用されているメールアドレス)か否かを確かめる目的のトラップに対して、「ちゃんと拒否すべきです」と促し。
(無視するのが理想的な回答ですよ)


過去のやり取りを思い出し、嫌な記憶が噴出で。一言だけ暴言を吐かせて下さい。
「より一層の数のスパムを受けとる被害者に対して、どう責任を取るつもりですか?」
そして「はぁ?」