日本食品標準成分表と、アケビファンよりの苦言

近年、日本食品標準成分表が改訂された。どこかのニュースで「野菜のビタミンが昔と比べて減った!」とか、そんなニュースを見た記憶がある。


野菜ジュースを野菜とともに。(CLUBPC security Beta)にてそう言えばと思い立ち、自分が好きな食材を眺め。
多少、おったまげた。


五訂増補 日本食品標準成分表(文部科学省)中の第3章  資料 1  食品群別留意点 を読んでみた。
一発目のあけび<通草>、これがいけません。


アケビは、好きなんですよ。本当に好き。
あのタネだらけで食べられる部分もほとんど無く、素朴な甘さも好き。
時たまスーパーでアケビが陳列されております。濃紫色の、数個で2000円する高級果樹です。


どーも皆さん誤解なされておられるようですが。
メインは違う。アケビの最もおいしい部分は、中身ではなく皮ですよ皮!
アケビの皮を軽く味噌に漬け、サラダ油をかけてフライパンにて炙った味を知ったらば、どれだけ多くの方がアケビのファンとなるだろうかと!
(具体的には、バナナの皮みたいな風味。)


少なくとも、地元のおじちゃんおばちゃんは、アケビの中身は食べない。食べるのは皮だけだ。中身なんて食べないし
だから日本食品標準成分表にて、果肉と果皮を分けて記載するのは正解なのだ。


ところが解説がいけません。

アケビとミツバアケビがあり、一般に栽培されているのは野生種より選抜されたミツバアケビである。果実は5〜8cmのだ円形で、紫色がかった褐色の厚い皮の中に多数の小さな種子を包んだ半透明の白いゼリー状の果肉が塊りになって入っている


違いますよ。アケビとミツバアケビとゴヨウアケビです(正確には、ゴヨウアケビアケビとミツバアケビの雑種とされる)。
後の記載も変。栽培されているとされるのがミツバアケビならば、果実の5-8cmとの記載がおかしい。
1)アケビ:濃い紫色の果実で小さい
2)ミツバアケビ:薄い紫色から白色で、果実は大きく15cm程度にまでなる
(「向方1号」などの単語を検索したらば、幾つかはアケビではなくミツバアケビでした。市場シェアなどは存じませんが、ミツバアケビアケビとして扱われているんでしょう)