榊博文氏の山場CMと一段落CMについての世論調査 - 誘導質問じゃないか

世論調査なんてものは、設問や前置き文次第で幾らでも結果が誘導できるものであり、だからこそアンケートによる調査や解析には慎重を期さねばならないものではありますが。

 場面を盛り上げるだけ盛り上げておいてから「正解はCMのあとで」「最新情報はこのあとすぐ」。こんなテレビの「山場CM」が多い番組に視聴者が不快感を抱いていることが、榊博文・慶応義塾大教授(社会心理学)らの調査で明らかになり近著で発表された。
 調査では、視聴者をCM明けまで引っ張ろうとする山場CMに対する印象として、強い肯定から強い否定まで九つの尺度で聞いた。「不愉快」について86%が肯定。CM明けのシーンの繰り返しには、74%が「イライラする」と回答した。


原文へのリンクが無いものの、掲載されている「山場CMと一段落CMに対する視聴者の評価」は、「そう思う」「どちらともいえない」「そう思わない」の選択枝で、下記の設問。

山場CMは不愉快
山場CM番組は好感が持てない
山場CM商品は買いたくない
一段落CM商品は買いたくない
シーン繰り返しはイライラする


この設問では、山場CMに対して反感を持つような回等が増すのは明らかじゃないか。

回答者が選択すべき結果をここまで設問中にて誘導してしまったらば、中立でも公正でもなく、恣意的で特定の結果を誘導しかねないような調査になってしまうだろうに。