バイラルマーケティング(Viral Marketing)の虚像

NHKニュースウオッチ9にて21時30分頃より放映された記事によると、商品や映画を褒め称える個人ブログが実は、企業により依頼されたものであるとのニュース。
ブログに紹介してもらうよう商品見本市を開催したり、映画配給会社なりレストランがブロガーを招待したりとか。女子大生が月20件の依頼でそれぞれ数千円の報酬を得ているのだそうだ。
口コミ効果なるものを期待し、それはそれで購買に結びついているようなのだが。多少悪い言い回しでは、ヤラセだよね。


ブログマーケティングは成功するのかね(Classics.)にて紹介されていたが、商品をメーカーよりもらって記事掲載を依頼した事実を隠すのは、ステルスマーケティングなる手法の一つとのこと。

アルファブロガーなどに秘密裏で特定に企業の商品やサービスを取り上げさせたり、褒めさせたりすることをステルスマーケティングといい、米国では既に問題視されていたりします。

面白い。。。。。自分らは単に「やらせブログ」と呼称していたのだ。


よくありますよね。
気になった食品をGoogle検索すると、どこかの製品をただ紹介しているだけの下らない宣伝ブログが上位を占めて、目的とするサイトを見つけるのに苦慮したりとか。
そんな経験はありませんかね、皆さん。


パソコン話ならばどうなんですかね。
風変わりなブログが、ダラダラと妙な製品をやたらと薦めブログエントリに絡め宣伝していたりとか。
常駐型アンチウイルスソフトウェアは競合なり不具合を避けるために複数の製品を一台のパソコンに導入するのは忌避されるのが常なんですが、このブログ運営者は本当は何を利用しているのかしらと。


自分はSempliceなるマルウェアとかスパイウェア対策ブログを運営しておりますが。
たまーに「何ちゃら対策ソフトメーカー」より、自社製品を紹介してもらいたいとの連絡が来る。
ついぞ先日は、Sempliceにては某社製品が詐欺的であるなどと非難しGoogle検索でぶっちぎりでほぼ最上位であるにも関わらず、まさに非難している企業より広告掲載依頼の連絡をいただきました。
。。。。。。相手を見て連絡しなさいな。


ちなみに今現在も過去も、自分はどこかの企業より利益供与を受けていない。ブログを運営するに当っては、Sempliceのようなテーマでは中立性が何よりも大切だと考えているからである。
「幾らでも使えるライセンス」とかをくれるとの話もあったが、謝絶した。
自分はこんな人間なのだから、仕方ないだろう。
正直な話、「いい感じのソリューションに興味ありませんかぁ?無料でライセンス欲しくない?ねぇったらばぁ!」みたいな、飲み屋のおねえさんみたいな申し入れがあった時には、大変心が揺れた。
まぁ、それは事実ですが。


バイラルマーケティング目的でのメーカーよりのライセンス供与について、一つ面白い話を。
知人が某著名セキュリティ対策企業より、かなりいい価格の製品を無料で使えるライセンスをもらったそうだ。メーカー側としては「試してどんどん紹介してねー」みたいな主旨なのだろう。
彼女はネット上では字面なり文章は常に丁寧。実像も大変物腰柔らかでおとなしいのだが。。。。。。ある意味で世間離れしているのだよ、かなり(多分良い意味で)。


彼女が何をしたかって?
某社が売り出しのために宣伝しようとしていた製品(高額)の監視機能回避方法をあっけなく数分で発見した、ここまではまだいいよ。
だけどね。
メーカーの担当者に「だめぢゃないですかぁ!」と切々と説教文を返信したのだそうだ、毎度のはんなり口調なのだろう。
。。。。。。。。あのですね。
Lucaさんに「わかってもらえないんです!」と愚痴メール送るなよ。。。。。。。
メーカー担当者に内容は十分わかっているんですよ、不具合の内容は。
自分が言うべき筋の話ではないんですが、相手の立場とかそういう人生の機微をさ、察してあげなさいな。