検索スパムのOne-Click-MatchがGoogleのアドワーズ広告に掲載
Google Adwords広告に詐欺的ソフトウェアが掲載されている問題について、以前紹介した。
広告掲載時の審査があまりにも甘いのではと海外でGoogleは批判されているんだけど、不思議な広告を一つ発見したのだ。
One-Click-Matchは検索エンジンスパムなのでは?
Googleにて「ウイルス対策」を検索すると、One-Click-Matchなるサイトの広告がGoogle Adwords広告として表示される。
One-Click-Match(http://www.onecmatch.com/tc/on/index.php)を開けば、呆れるほと多くのフレーズが並んでいるのだ。
面白半分に数えてみたらば3297件もあった。中には「別れさせ屋」とか不穏なものも含まれる。
個別の単語やフレーズをクリックすると、同社ドメインの「何ちゃらのことならココ」なるページが開き、「おすすめサイト」として幾つかのサイト - 大体数件 - が表示される。
またクリック先にも数百のキーワードが「他の「気になる」キーワード」と称して表示される点は覚えてもらいたい。
- 美容・健康・ボディケア :386件
- マネー・ローン :421件
- 不動産・住まい・マンション・家 :334件
- コンピュータ・インターネット戦略 :207件
- 買取サービス :43件
- 自動車・車 :76件
- 介護・シルバーライフ :43件
- 介護・シルバーライフ :87件
- ライフスタイル :104件
- 悩み:123件
- 旅行:17件
- ギフト:23件
- 経営:311件
- 学び・資格・学校 :403件
- 趣味・スポーツ:45件
- 求人・転職・仕事 :674件
トップページのみならず全てのページにてドバッと大量のリンク付きキーワードを並べているため、見づらいし利用しにくいったら言うまでもない。All About JapanやYahoo!のように整理されてはおらず、どう利用したらば良いのやらと。
トップページの「探していたサイトがみつかる。」とのフレーズがあまりにも白々しい。
One-Click-Matchの、Web魚拓キャッシュ(http://megalodon.jp/?url=http://www.onecmatch.com/tc/on/index.php&date=20070113180739)を一応残しておく。
ポータルや総合サイトの体でも、常識外れの大量のキーワードやリンク羅列は排除対象となり得る
以前紹介した事例バイドクターのEUsoft社と検索エンジンスパム('2006年03月02日)(Semplice)では、バイドクター社のサイトは人間の目で知覚できない1000件以上の無関係なキーワードを含めていた。
(一例として「郵便番号 夢占い 英会話 お年玉 競馬 ゲーム」)
誰がどう見たって単なる検索エンジンスパムであり、Googleの検索結果より排除されるべきスパムサイトだった。
それでは、総合何とかサイトのような体を装っているサイトであればどうなんだろうか。
Google のウェブマスター向けのガイドラインはどのようなものですか。(Google)にては、Googleがスパムと判定し排除する基準 - 品質に関するガイドラインが掲載されている。
関係しそうな部分を抜き出して紹介する。
- コンテンツに関係のない言葉をページに記載しない。
- 検索エンジン用に誘導ページを作成したり、オリジナルのコンテンツがほとんどない提携プログラムのような、見掛け倒しのプログラムを使用しない。
Googleの判断基準を知りたくてこの手のサイトを以前スパムレポート(Google)へ通報したらば、数日後に検索結果より消失した体験がある。
だから不必要なキーワードやフレーズを何千も掲載するような、検索エンジンスパム目的のドアウェイページ(検索エンジンスパム)、Googleは歓迎していないのは事実だ。
何故に詐欺ソフトウェア販売業者やドアウェイページが、広告として登録されるんだろうか
One-Click-Match(http://www.onecmatch.com/tc/on/index.php)はどうなんだろうか、と考えてみれば。
自分の目には、検索エンジンスパム目的のドアウェイページとしか判断できないのだよ。
個別のリンクを開いて表示されたページにもまた、ドバッと大量のリンク付きキーワードが表示され。トップページのみならず個別ページにても、検索エンジン向けドアウェイページの様相となっている。
では何故にOne-Click-Matchは、検索エンジンスパムと判断されてもおかしくないのに、Googleのアドワーズ広告にスポンサード広告を掲載できているんだろうか?
単純に、広告掲載申請時におけるGoogleの審査がズボラなんではなかろうか。