スパムメール対策と、対策側を謳う側の過ち

先日、中国に設置したサーバーより54億件のスパムメールを送信した業者が逮捕されたニュースがあったんですが。
著名な「タクミ通信」ね。


さて、特定電子メール法(迷惑メール防止法)ができた前後の話ですが。
未承諾広告」と記載しない業者やその他のスパム送信者に対して、わざわざ「こうすれば違法行為じゃなくなりますよぉ!」と指導し続けた妙なフォーラムが存在する。
そのうちに「スパム送信者へ知恵をつけるだけだ」とか、「運営の方向性がスパムを減らすためではないじゃないか!」などとの否定的な意見がゾロゾロで、ねえ。


多分その頃は、「話せばわかる」的な幻想が根底にあったのではなかろうか。
考えればすぐに結論に至る話だが、わかるような相手じゃないのは自明なのにな。


迷惑メール防止法ができたとしても、結局何も変わらず。
海外よりのスパムはともかく、日本語スパムは未承諾広告なんて表示しないし。
大多数は出会い系かエロサイト。たまにワンクリウェアを導入させるワンクリサイト。


全部バンバンと対処してしまい取りしまれば良いのに、総務省などの窓口に連絡しても、事実上何の対策もとられない。
通報するだけ無意味だし、権限があるような機関は誰も何もしてくれない。


そのような現状にて、今さらながらスパムメール送信者が捕まったとの記事は、ある意味で悲哀を感じる。
「これだけ違法スパムメールが多い世の中、対処された事例なんてほとんど皆無なのか」と。