圧縮書庫形式のzipファイルは、概念の理解が難しい

よくパソコンを覚えたての方には、フォルダやディレクトリという考えは理解し納得してもらうまでに、多少の時間がかかるとされている。
自分も昔DOS本を読んだ時には、戸棚と中身の喩えに悩んだのだ。

圧縮書庫形式ってのは

単体のフォルダを圧縮するのではなく、幾つかのファイルを含むフォルダを圧縮したファイルを、圧縮書庫と称す。
ファイル単体を圧縮しzipなどにしたものではなく、フォルダ単位で圧縮しzipなどにしたものだ。
(書庫形式はzipだけではなく、lzhやcab、自動解凍書庫のexeファイルなどがある)


先日他所より教えてもらいたいと呼ばれまして。
メールで送られてきたファイルを編集したものの保存ができないとの相談でした。


送付されたファイルはzipの圧縮書庫でしたが。
ほら、WindowsXPではzipファイルに含まれるファイルを解凍せずに開き閲覧できますよね。
編集して保存しようにも、「'(ファイル名.xls)'は読み取り専用です。コピーを保存するには、[OK]をクリックし、[名前を付けて保存]ダイアログ ボックスで新しい名前を保存してください。」とのダイアログが表示されるだろう。


アドバイスとして、zipファイルをまず解凍し、作成されたフォルダ中に含まれるファイルを編集するようにと伝えたのだ。
だけどもさ、どうも納得してもらえないのですよ。
Windows XP SP2では、zipなる拡張子はデフォルトでは表示されないため、どのようなファイルなのかとっさにわかりづらかったのだろうか。
フォルダ中のファイルを編集するのと、圧縮書庫形式zipファイルに含まれるファイルを開くのとは、見た目がほとんど同じだし、区別がつかないのだろう。


コントロールパネルのフォルダオプションより、表示タブを開き。
「登録されている拡張子は表示しない」のボックスよりチェックマークを外し、zipの拡張子が表示されるように設定。
そして以下の4ファイル・フォルダをデスクトップ上に並べたらば、スムーズにわかっていただきました。

  • 単体のファイル
  • 単体のファイルを圧縮したzipファイル
  • 複数のファイルを内包するフォルダ
  • 複数のファイルを内包する圧縮書庫形式のzipファイル

拡張子表示について一言

ちなみに「拡張子は必ず表示すべきだ」とのガイドは方々で見かけるし自分もよく推奨しますが、拡張子を削ってしまって何のファイルかわからなくなるような層も世の中には存在するので、どうしたものかなぁと。


拡張子を表示しつつファイルの名称変更で変えられないようにするオプションが必要なような気がします。