ウイルスやスパイウェアを処理する技術力

マルウェアを削除しシステムを修復するために求められるテクニックは、広汎なテクニックや事例の積み重ねが必要なものでありますが、どうも激しく誤解されている点があります。
実際に目の前にあるパソコンを修復するために必要な技術と、ネット上のやりとりで第三者のパソコンを修復させるためのアドバイスは、全く求められる経験が違うのだよ。


感染したパソコンをほいっと渡されたらば、実際に操作できなければ実行できない幾つかの手段を行使できる。
ハードディスクを外して他のパソコンに接続してウイルススキャンしたり。
CDより起動してレジストリを手動で漁ったり。
最も重要なポイントは、瑣末で見逃されがちな現象を実際に目にできるために、思いつきもしなかったような点より解決の糸口を得られる点ですね。


ネット上での相談や回等ではどうだろうか。
実はネットを介しての半ばリモート的なやりとりでは、それほど修復成功率は高くない。
アドバイザーが提示した方法をパソコン所有者が実行して解決に至ったと見えても、幾つかの取り残しがあるのではと疑われる例は、かなり比率が多い。
直接操作できないパソコンの見逃されがちなサインまでをうまく質問者より引き出そうとするのは、無理があるものだ。


自動的に起動するプログラムのリストや起動中のサービス・プロセスのリストを得たとしても、それがどこまで正しいものかはわからないし、見逃しは生じるものだ。
(HijackThisのログに掲載された個別のファイル全ての電子署名や作成・更新日時を聞きだすような回答を、未だ一度も見た記憶が無い。ファイルの名称が同一だったとしても中身が違う場合はどうしたらば良いのかな)
正直な感想として、多くのマルウェアなり不審なソフトウェアがドバッと複数一度に感染するような事例が増えた今日この頃では、ネット上でのやりとりにてアドバイスをするのは無理があると自分は考えております。


返信・回答の内容が極めて冗長なものとなってしまえば、質問者はついてこれなくなるし。
ある程度の技術や経験が求められるような操作を質問者に求めても、無理があります。