不思議な本

知人が「正しい生き方みたいな本」に凝っているんですが、以前ある本が全く納得できないとプリプリなされ。
読んでみると、あまりに突飛な内容に驚いた経験があります。


人生のため・生き方のためにヒントとなるような書籍は、巡りあえればより良い人生を送るための道標となるんでしょう。
人それぞれ個性があるように、書籍にも個性があり。読み手と書籍には相性があります。
今回紹介する書籍は「Lucaさんには合わなかった」だけであり、それだけの話です。


先日電車の中で読もうと、信頼される人のシンプル・ルール(赤羽建美著、三笠書房)なる書籍を購入したんですよ。
「相手の気持ちをよく考える人」とか、「好き嫌いだけで人を判断しない人」などと、一見すると良い事を書いているものの。
読み進めていくうちに、どうも変な話がチラホラとあり。引っかかりを感じました。


92ページには【「批判」はしても、「悪口」は言わない】なる項目がありますが。
著者に対して、悪い噂を流している人が居ると教えてくれた方の話があります。
耳打ちしれくれた方を著者は、かなり際どい書き様で非難しているんですが。
Lucaさんの目には「こういう事を言われているから気をつけた方がいいよ」とそっと忠告くれたとしか読み取れません。最悪呼ばわりして怒るべきでしょうか。


106ページでは【「ケンカ」になる前に一歩引ける人】なる項目があり。
この中で怒りっぽいタイプの人を称して「脳の前頭葉に欠陥」とまで言っておられます、書籍の中だけではなく。
。。。。。随分と思い切った事を言っちゃう人ですね。


この書籍中での著者は、やたらとカリカリしてて日常生活の瑣末な事に対して腹を立て、相手を次々と信頼できない人物扱いし。
「51項目のシンプルルールは、どうしちゃったの?」と大変不思議です。
著書が言うところの「信頼される人」とは、「著者が信頼する人」の意味なのだと、読み終えてやっと気付きました。


あと、具体例として著者がこれまで関わってきた(とみられる)人物をイニシャルで登場させておりますが、本人や関係者が目にしたら凄く悲しい気分になるのではと。
どういう人なんでしょうか、一体。


「信頼できない人」への感情的な記載をバッサリ全部削除し、「こうすれば信頼できる人に!」に内容を留めれば、本書の印象は随分と変わったでしょう。
。。。。。。。。他山の石として、自分も気をつけようと本気で考えました。