強制表示エロサイトと、従業員監視ソリューションの運用

以前ちらっと書いたんですが、古い知人とやりとりして再燃した、一見するとあまりにも下らないものの怖いなと感じた話を。
ふざけているんではなく。極めて真面目な話としてですよ。


世間には従業員のネットワーク資源を監視するツールが販売されている。
例えば、メールで社外秘とか機密とかそんなキーワードが含まれてるメールを送信しようとしていたらば、管理者へアラートを出すとか。
どこのサイトを閲覧しているか監視し、サイトに含まれる文字(エロとかアダルトとかそんなの)をチェックしてロギングと。


これって場合によっては、悪質なソフトウェアに感染した従業員のパソコンにて、勝手に・無断でどこかのサイトを表示したりまたリダイレクトするような事例を、把握しきれるんだろうか。
場合によっては、顧客から受け取った変なファイルを開いたばっかりに妙なものに感染し、勝手にエロサイトを表示されてしまったような事例では、それこそ痴漢の冤罪事件のような様相になるんじゃないかと。「自分はエロサイトなんて見ようと思って開いたんじゃない!勝手に表示されたんだ!」みたいな。


多分、現実には、ヘルプデスクとかサポート要員とかネットワーク管理者の方々には、アンチウイルスソフトスパイウェア対策ソフトが検出できないようなマルウェアを、「自力で・ひたすら掘って掘りまくって!」見つけられるような方は、極めて少数なんじゃないだろうか。
いまどきはRootkit技術を利用したものもあるし、タスクマネージャなり不審なファイルの検索ではわからないだろう。
ブラウザ起動直後ではなく数十分後にエロサイトを強制表示するようなものもある、この場合サポート要員がチェックした時点では症状が出ない場合もあるだろう。


ありきたりな解としては「従業員に対する社員教育の徹底、不審なソフトウェアを無断で導入できないような環境作り」に集約してしまいそうなんですが。
やっぱり人間だもの、どこかでミスはあるものだし。


希薄で何となく的な、明確な論拠も無い話ではありますが。
勤務時間中にエロサイトを閲覧したとの理由で解雇された方も、世の中には居るらしいんですが。
「冤罪」である場合、どうやって無実を証明すればよいのかとか。


ちなみに、管理者や上司に咎められた後になってから不審なソフトウェアを自らインストールして「マルウェアが勝手に表示したんです!」と言い張るような方は、いずこかに今後出現したりしないのだろうか。
余談ですが。