こちらなにわ電機総務課にて考える、ヘルプデスクの資格と難儀さ

ずきんさん経由で素晴らしく面白い連載記事を読み。ディスプレイを前にして久々に笑わせてもらいました。
こちらなにわ電機総務課 第12回シスアドはヘルプデスクじゃない!」を読み、ニヤリと。


主人公の「セ、セーフモードは・・・・・・起動画面が出たらぁ!F8ボタンを、1秒間に20回押すんじゃぁー!!」とのキレた台詞と、編集部解説の「高橋名人でも無理ですよ」とのコメントもまた。
高橋名人はその昔、1秒間にファミコンのコントローラーのボタンを16連打できた著名な方)
細かい話としてOSなり機器は何なのかとか、BIOS画面かWindowsのスプラッシュウィンドウなのかとか考えちゃうんですが、この際どうでもいい。

ヘルプデスクとは、難儀なものなのだろう

なにわ電機なる架空の企業では、総務部の女子社員が初級シスアドを取得したらばとの仮定での話のようだ。
色々と考え込む部分があります。
当該記事中では、パソコンに詳しい人として扱われたばかりに、あまりにも低級な次元の質問ばかりがとの内容を扱っておりますが、じっくりと考えるとこれって微妙ですよね。

所謂、部署内の何となく的ヘルプデスクはどうやったらば評価されるんだろうか

オラクルマスターとか技術士とかネスペなどの次元の管理者は置いておく、この場では関わりの無い話だし。
直接社内の一般的社員に接するような方々は、能力を人事考査に生かせられているんだろうか。


ある程度「パソコンに詳しいぞぉ!他の社員の相談を解決でき、部署内部の生産性を向上させられるぞぉ!」みたいな方が、自身の能力を手っ取り早く認めさせるとしたらば、資格の取得となりますが。
初級シスアドと、全日本情報教育協会(全情協)のパソコンインストラクター資格認定、Office検定、あと何があるんですかね。


なにわ電機での記事レベルでのヘルプデスクの場合、該当するような資格ってあるのかしらと。
色々考えたんだけど、多くの場所では「部署内で最も詳しい何とか君」が個人的な時間を使って得た知識や経験を元に解決するように求められるだけなような。


兼業的ヘルプデスクは、人事評価の対象とならないような気がする

よくほら、どこかの企業で部署中にて一番パソコンなりに詳しそうな方を「何とかリーダー」と称して勝手に登録し、その方に業務の時間を割いて「面倒をみさせる」ように促すところがあります。
もしくは部署内にて「あいつは詳しいぞ!」とバレたらば、業務と直接関わりがあるのかいと疑問を感じるようなトラブルシューティングとか修理とか雑用がゴッチャリとやってくるとか。


生産性の向上 - 例示すると報告書なり仕様書を一から作成するのは難儀ですが、定型文やフォーマットが準備されていて文書のどこに何を入力すれば良いのかまで明瞭に指示されていれば、MS Officeの便利なマクロが準備されていれば、営業マンの社内での業務は数分の一にまで低減したりします。
面倒なトラブルでメールの送受信ができなくなったりしたらば、不慣れな方ならば半日かかる修復作業が熟練者ならば数分で終わったりとか。
伝票作成がうまくいかない理由が顧客データベースと受注管理システムの不具合だと見抜けなかったらば、凄い時間がかかってしまうだろう。だが熟練者ならばあっと言う間に問題点を見つけ、上級管理者へ連絡するだろう。


これらって、果たして人事評価に直結しているんでしょうか。
(確か昨年暮の日経記事にて、または知人の話として)滅茶苦茶頑張って瑣末な質問やトラブルシューティングをこなし、部署内部の生産性を大幅に向上させたとしても、管理職より全く評価されず。
むしろ(他人の手伝いで時間を割かれたために)営業成績などが下がった点を一方的にマイナス評価されたとの現況もチラホラと聞こえてきます。


部署内部の事情を知らないような方々・もしくは理解を得ていない管理職よりは、ヘルプデスク的な業務は単なる「あーいつもパソコンで遊んでいるよね」で終わってしまうのではなかろうかと。