失効済みドメインはどこへ行き、誰が利用するのか

閉鎖したサイトを閲覧しようとアクセスすると、用いられていた失効済みドメインURI(URL)では404エラーではなく、同一の不思議な画面にたどり着く。
一例として、ワンクリサイトとして著名なうぶちゃんねるのuvu-channel.comだ。

eNomによる失効済みドメインの転用

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学習を開くと、Sponsored listings for 学習として幾つかの著名な企業 - 進研ゼミやKUMONなどへのリンクが掲載されている。


nslookupの結果、8.15.231.23のIPアドレスが得られた。
さて、http://whois.domaintools.com/8.15.231.23 の結果を見てみよう。
「Reverse IP: 34,036 other sites hosted on this server. 」と記載されているのに驚く。
これがさくらの共有サーバーのIPアドレスならば、50台程度なんですよね。


近接するIP address、例としてhttp://whois.domaintools.com/8.15.231.2 ならば「74,651 other sites hosted on this server. 」である。
8.15.231.0 - 8.15.231.255 のアドレスブロックは、eNomが所有しているようだ。
(eNomは著名なレジストラ、つまりドメイン登録業者である)


eNom ( http://www.enom.com/domains/default.asp )にてuvu-channel.comを検索しても、not availableで取得できない状態である。


似たような例を探してみよう。
近接するIP addressをgoogle検索したらば、nanoha.comが8.15.231.2になったとの記載を発見した(Twitter / あれっくす:ドメイン業者に横取りされたのか
そこでnanoha.comを元に調べたらば、2007年8月8日付けのブログエントリを発見しました。

日本では 8月 6日の深夜あたりから、 nanoha.com を見に行くと違うサイトが出てきちゃう、 という人が出始めていたらしいです。 どうやら、 ドメイン登録の更新がされてなくて、 レジストラの宣伝サイトに置き換えられていたようです。


危険ドメイン名の正引きリストには、現在同じアドレスブロック8.15.231.0 /24 に属する13のドメインが「Domain失効? 」とのコメントとともに記載されている。
いずれもeNomではnot availableで取得できない状態であった。


失効済みドメインをeNomが宣伝用ページとして転用しているのだろうか。
多くのリンクがある失効済みドメインはそれぞれが相当の集客力があり、宣伝などしなくても多くのアクセス数を稼げるはずだ。