フェアユースとキャッシュ

国会審議のネット中継が浮き彫りにした、フェアユースをめぐる矛盾(CNET Japan)にて、太田昌孝氏の記事をじっくり読んだんだけど、議論がどうも納得できないというか、すり替えのような気がする。
氏は「日本法でサーチエンジンキャッシュは合法なのか?」と冒頭で述べつつ、大部分は国会での中継のあり様に議論を持ち込み、公衆送信がどうとランディングさせてはいるんですが。
国会中継」じゃないコンテンツならばどうなのかとの点についてズッポリと欠如しているのが、激しく気になります。


新聞サイトの見出しと要約文を転載するのはアリなのか、そんな裁判もありましたね。
それはともかく。
国会中継」以外の例 - 例えば個人のブログなど - を例示しないのは、どうなのかと。


じゃぁ、ブログ検索サービス状のもので、他人のブログの内容を勝手にキャッシュし。
なおかつキャッシュであると明示的に判断できるような形で提示せず。
検索サービスのドメインを使ったURIで公開するサービスはどうなんでしょうか。
まるで独自のコンテンツであるよう装ってですよ。
これってフェアユースですか?

翌日追記

昨日、フェアユースとキャッシュ行為について興味を持ってメモ用に記載したらば、ネットはフェアなユースか?(kiki-mimi/bg)よりトラックバックをいただき、色々と勉強させていただきました。


紹介されていたネット環境下の著作権と公正利用(フェアユース)(JPNIC)が凄く面白い。
簡単にざっと流し読みした後で、「こういうのを読みたかった!」と熱い独り言を。
仕事から帰ったらば、もっとじっくり読み返してみるつもり。