ISPによるマルウェア感染者の回線切断は、リカバリーへのマーチ

ウイルス感染パソコン、ネット強制切断可能に――官民で指針(IT Plus) via セキュリティホール memoを読んで、ここ暫くの間に色々と考えてたんですが。


スラドで全く同じような事を考えてコメントしている方が居て嬉しくなったので、抜粋して紹介する。
ISPがウイルス感染者の回線を切断していくとの方針(スラッシュドットジャパン)におけるTechnoboseさんの投稿に目が止まった。

アンチウィルスの定義データ (スコア:1)
Technobose (6861) のコメント: 2007年08月25日 14時40分 (#1209593)
も落とせなくなりますね。
ISP推薦のアンチウィルスのお試し版CDとかか郵送されてきたりして。
・・・もしかして、新しいビジネスモデルを官民協力して開発したのか?


はい、ごもっともです。
ウイルス対策ソフトウェアは、導入後にエンジンや各コンポーネントウイルス定義ファイルを更新しなければ、十分な機能を発揮できないだろう。
プロバイダーより遮断されてしまったらば、どうやって更新作業を行ったらば良いのやらと。


パッケージを購入しても古い未更新のものであり、感染後に導入したとしても更新作業無くしては使い物にならない。
雑誌の付録の体験版もまた古く、更新が必須である。
ウイルス対策ソフト体験版を、定義ファイル・エンジンのバージョン更新をせず利用できるのか?(Semplice, 2006年11月15日)及び雑誌の付録CD/DVDに収録されている体験版のバージョンは最新なのか(Semplice, 2006年11月18日)参照)


他のパソコンでウイルス定義ファイルや最新エンジン更新ファイルなどをダウンロードしてCD-Rに焼いて導入?
そういうマメな作業が思いつくような方は、そうそうマルウェアに感染してプロバから遮断されたりはしないだろうにと。


かと言って、あちらこちらへ感染活動やアタックを続けるノードを野放しにはしてはおけないだろう。
インターネットサービスプロバイダは、目に余る感染者を遮断する。仕方の無い事なのやもしれませんが。


結果として、対策ソフトウェアの導入や更新もままならない被遮断ユーザーは、復活の機会 - 対策ソフトウェアによりクリーンな環境を取り戻すチャンスを、失ってしまうのではなかろうか。