新興の独自ドメインのブログやWebサイトは、Googleの検索順位で不利な立場?

1年半ほど前より、個人サイトのGoogle検索順位が極端に下がり。
特定企業や団体や古くから活動している著名な個人サイト - それがあるネタに対して後発組であったとしても - が上位に表示される傾向があるような「気がする」。

傾向が変わったGoogle

2005年10月7日、はてな上で展開していたブログを独自ドメインlivedoor Blogに移転した。
主たる理由は、自分のブログが毎回はてなキーワードのページにより埋もれてしまうとの理由だ。
Googleは大抵の場合、同一ドメインの一つのページしかピックアップしてくれないため)
説明しづらいんだけど、Googleの検索順位で数十万件中ブッチギリで1位であるはてな上のブログコンテンツが、ある程度の時間を経るといずれもはてなキーワードのページに表示されるページが置き換わってしまうのだ。


移転直後は順風満帆でありまして。
スパイウェア」みたいなマイナーキーワードであっても上位表示されるようになり、嬉しさと言うか達成感を感じたものです。


ところが2006年の初め頃(?)より、Googleでの検索順位が微妙な感じとなりまして。
Google八分 - 完全抹消ではなく検索順位を下げるようなもの - なのやもしれませんが)
気になって多くのマルウェア関連キーワードで検索したらば、どうもおかしいのだよ。うちだけじゃない。
割と新興の個人サイトは軒並み順位が下がっているような。そして、古くから存在するサイトはさほどのバックリンクが無いにも関わらず新たに記載したページがいい順位になっている。

サイトの古さ・著名さと、バックリンク(被リンク)の数

混同されそうな問題として、一応断りを入れておくね。
古いサイトほど多くのサイトよりリンクされる実績が高いだろう、との判断は当然。それは検索順位に相応に反映されるだろう。
だけどもさ、著名なサイトがポッと出したキーワードを含むページが上位になっちゃうのは不思議。それが後発組であったとしてもだ。


その辺りが悩ましい所であって。
ある特定キーワードでかつて数万件中1位だった個人サイトが、現在18万件中20数位だったりして。
マイナーな新興個人サイトだったからなのか、バックリンクの数なのか、と判別に苦しみます。


バックリンクの数?ドメインが登録された古さ?どちらが重要なんだろうか?

特定の話題に特化するならば、横道にズレちゃいけないのか?

自分の感覚的なものですいませんが。
ある特定の話題に特化する、つまりはマルウェアスパイウェアやウイルスに特化すれば、関連するキーワード・もしくは近接するキーワードを集めたWebサイトとして検索エンジンは認知し、特定のキーワードに対しては高い検索順位を導くのではないか?とか。
説明しづらいんですが、特定キーワードやフレーズの関連性などをGoogleは認知し。ある分野に特化したWebサイトを関連キーワードにて検索した際に上位にする傾向がある。
つまり、スパイウェア対策関連のブログにて「近所に素敵なカフェができました」みたいな話題を掲載するのは、マイナスなのだ。

創始者効果

そして、創始者効果。SEOで何と言うのかは知らないが。
ある特定のキーワードを極めて初期の段階で用いたWebサイトは、検索エンジンの検索順位にてかなり有利な地位を占める。
だが数ヶ月前ほどより、創始者効果がやや弱められた感がある。


どちらかと言えば、ですが。
多くのバックリンクを稼ぐ著名企業や団体のサイトのWebページが有利に立ちつつある傾向があるような気がする。

新規に加入するならば、独自ドメインって不利?

2007年版Googleの検索ランキング決定要因リスト公開中!(Web担当者 Forum)検索エンジンが順位を決める53の要因(39人のSEOプロが評価した重要度とコメント付き)(Web担当者 Forum)を眺めてみた。
「サイト開設からの経過時間」がかなり主要なパートを占めるのに気付くだろう。


Googleにて多くのWebサイトを差し置いて検索順位を上げるためには、従来の視点では
1)多くのバックリンク(被リンク)を獲得する
2)閲覧数を稼ぐ(GoogleGoogleツールバーより得た情報を元にはしないとどこかで関係者が書いていた記憶があるが、メモし忘れた。だが重要な要素であるような気がうっすらと。)
3)PR値を向上させる
4)特定キーワードを真っ先に取り上げ、創始者効果を狙う
5)特定の話題に極力特化し、関連キーワードやフレーズを集約させる


ですが、ねぇ。
自分のブログや知人のWebサイトでの傾向を眺めると、より大きな波 - つまり企業サイトや著名フォーラムが優先されるとの、妙な感覚が拭い去れないんですよ。
どー説明したらば良いのかなぁ。
「古く著名なサイト」は、キーワード間の関連性はさほど重視されず、他のページに対するバックリンク数もさほどどうでもよく。
新たな分野を切り開いたような場合であっても、かなり上位に表示されるようは傾向があるんじゃないかな。


個人ユーザーが運営するWebサイトでは大雑把にディレクトリ型(http://www.example.com/userID/)と、特定ホスト名が割り当てられるサブドメイン形式(http://userID.example.com)、または独自のドメインを利用する3タイプに類型される。
「古いドメインが更新の機会を逃したのを乗っ取る」みたいなケースは置いておきますが。
どうもとりあえずは古くから存在しかつ著名なドメインにてWebサイトを運営する方が、新規にブログなどを運営する際には有利なような気がする。
つまりは、独自ドメインではなく。http://userID.example.com/のように特定のホスト名を割り当てられる場合とか、またははてなみたいにhttp://d.hatena.ne.jp/userID/の場合だ。


これまた感覚的なものなんですが。
Googleにては独自ドメインはかなり扱いが低く。
古いかつ著名なドメインサブドメイン形式やディレクトリ形式の方が、より上位になるんじゃないかな?
少なくとも現時点の段階では、バックリンクの数やコンテンツ中のキーワード管理もともかく、「古く著名なドメインにて管理されている」との評価が過剰に重要視されているのではなかろうか。

余談として

うちのメインブログであるSempliceは、過去に2回もGoogleより不思議なほど検索順位が下げられた経験がある。
数年前は、Googleからの検索順位は公平だと皆さん思い込んでいたし、Google八分なんて嘘と思われてたし。完全抹殺はともかく順位が下げられるような「修正」なんてありえないと思い込まれておりましたね、ええ。
現在でもしっかりと、「某(広義のスパイウェア)」関連では、かなり不当なほど検索順位が他のWebサイトともども低下したままでありますが。


ブログ管理上で、アクセス数関連の情報はあまり記載したくはありませんが。
今でもメインブログにては、Googleよりのお客は何故か極めて少ないし。
まぁ、ほら、アレですよ。
だからこそGoogleの悪口を堂々と開き直り的な立場で書けるんですよね、八方破れ的な感覚で。

余談 - 2

はてな上のこのブログにては、数十万レベルのマイナーキーワードにて上位となってますが、何故か反社会的なキーワードばかりでお客がGoogle検索結果より来訪するのは、物悲しい感覚です。

余談 - 3

Google関連ネタをここ数ヶ月の間にメインブログでの投稿や、他所様での投稿にて扱いましたが。
ひょっとしたらば、さほどGoogleって際どいネタでは役に立たないんじゃないのかな?

Web世界での展望

Googleの検索順位におけるアレコレに、ここ数日ばかりじっくりと観察し考えてたんですが。
1)Wikipedia - 多くのWebサイトが丸ごと転載し転用しつつ、バックリンクを与える
2)用語解説サイト、もしくは歴史あるサイトによる新たな用語解説ページ - バックリンクの数を稼ぐには良い手段


上記の2つは、同一ドメイン中の他のページへのバックリンクの数とドメインの「古さ」にて、かなり順位稼ぎに有利だろうし。その結果であるように思われますが。


もう一つ。
3)質問掲示板 - 例としてOKWebみたいなもの
凄まじく多くの方が、多くのキーワードを毎回投入し。閲覧数もかなり多く、バックリンクも直接のページ以外にも多く稼げるし。
最近、OKWebの投稿ページが「情報としての価値が全く無く、被リンク数もさほど稼いでいないのに、Googleで上位表示される」のをよく目にします。


キーワード間の親和性とか関連性をGoogleが拾って判別してるのは事実のような気がしますので。
三者がドンドン投稿しあるドメインサブドメインに(価値があろうとなかろうと)投稿を繰り返し集積するのは、Google的な評価としては高ポイントになりそうな。