Sempliceとアダ被の代理戦争を目にし、心苦しくなる

今朝早く、もう一つのブログSempliceのアクセスログを久々にチェックしたのだよ。
見慣れないサイトより相当数のアクセスがあったのに気付き、どんなサイトなのか気になって訪問した。
そこは質問掲示板で、WinAntiVirusProがインストールされたとの質問スレッドだったのだ。


折角なので一言コメントでも書くかと内容を読み進めると、のっぴきならない状況であった。
Sempliceのブラックウォームの警告・WinAntiSpywareとWinAntiVirusProはwinfixer.comの新商法とアダ被のWinAntiVirusPro関連記事が回答者により掲載され、かなり殺伐とした内容だったのだ。
ありていに書いてしまえば、「アンインストーラーより削除してしまえば良いしそれで終わり」と主張するグループと、Sempliceにて自分が日頃主張しているように「他のマルウェアがインストールされている可能性を考え対策ソフトをインストールしてフルスキャンすべきだ」と主張するグループ間にて熾烈な言い争いが行われていた。
(現在進行中のトピックなので、さすがに紹介できない。すいません)

複雑な経緯がありまして

実は、この問題はかなり根が深い。
以前より自分は、Sempliceにてこのように主張している。
1)所謂インチキソフトウェアは、ダウンローダー系マルウェアにより無断導入される事例がある。
2)消費者を不安に貶めるような騙しサイト(ブラックウォームに感染しました等)は、アドウェアやブラウザハイジャッカーが強制表示させたりリダイレクトさせて表示される事例がある。


Sempliceよりやや出遅れて、アダ被にてはママ姐女史を中心としWinAntiVirusPro関連のドキュメントが公開された。
ところがアダ被のドキュメント中には、かなり重篤な問題点があった。
アダ被にては「アンインストーラーより削除してしまえばそれで終わり」とアナウンスされていたし、アダ被回答者は他の掲示板でもそのような回答を行っていたのだ。
他のマルウェアに感染している可能性を全く無視してだ。


自分はブラックウォーム経由感染・または単独でのWinAntiVirusPro感染は、ネット上でのやりとりに限らず実際にリアルで幾つかの事例を扱った。
ブラックウォームの騙しサイトにしたって、感染中のマルウェアが悪質な宣伝目的で表示するのを実際にこの目で確認したのだ。
凄まじい数の感染者がSempliceへ質問コメントを投稿したためもあって、また主たる目的としてアダ被がアナウンスしていた「アンインストーラーを用いてアンインストールしたらば終わり」との反論の目的もあり、かなり出遅れた感はあるが追記したのだよ。
(そのような経緯もあり、かなり歯切れが悪い内容となっている)
たまたまどこかのリンクを踏んでブラックウォーム騙しサイトが表示された場合と、勝手に何故か表示された場合を「わざわざ」区別してだ。


現在のアダ被では、それまでのアダ被における主張(アンインストーラーでアンインストールしたらばもう終わりだ)は陰を潜め、それどころか張本人が堂々と「他のマルウェアがどうこう」と主張なさっております。
事情や経緯の説明、事例の紹介などは全く行われていない。
こうして毎度の事ながら「無かった事」扱いされているのだ。


アダ被参加者が日常的にSempliceを参考としているのは知っていたのだが、アダ被にて方針転換されたのはかなりの時間を経た後であった。
代理戦争はアダ被における方針転換前の古い内容を参考としたグループと、そうではないグループの争いなのだろう。


アダ被経由にて「アンインストーラーより削除してしまえばそれで終わり」との風説が広まってしまった現状には、呆然としている。
(「Lucaさんがアダ被に反論を書けば良い」だって?あちらではコアメンバーが掲載した内容に対する反論者は「歓迎されない」のだよ)

心苦しいと言うか

アダ被にて不適切な内容が多く掲載されたままろくに修正されなかったり、または軌道修正が密かに行われ隠蔽されている問題については、先日記載したんだけど。
どうしたらば良いんだろうかと、凄く悩み。
ひっくり返りそうなほどに具合が悪くなってます。

2006年12月21日追記

アダ被を擁護する目的での追記ではないが、一応。
質問掲示板のような場にて、他のマルウェアの関与が考えられる事例であるにも関わらず、Bogus wareのアンインストール「のみ」を回答とするのが不適切なのは確かだ。


だが所謂インチキソフトや偽セキュリティ対策ソフトウェア類(Bogus ware、Rogue ware)の事例紹介としてのコンテンツ中にて、単体でダウンロードした上でアンインストールが成功するか否かを検証し記載するのは、それほどおかしな内容では無いはずだ。
これらは区別されなければならない。
自分にしたって、他のマルウェアによる複合感染の結果として導入されたのでない限りは、事例紹介としてBogus ware単独の記事ならばそのように記載するやもしれない。


情報発信者と閲覧者間との疎通の問題なのかな。

隗(かい)より始めよ

Semplice中の全記事を見直した。
アンインストーラーのレポートを掲載しているのみで、他のマルウェアが関与している可能性の言及が無かったブログエントリが1つあった。
いい機会なのでSpyBot S&DやAd-awareなどの利用について付記しておいた。

消えちゃった。。。。。。。。。(2007年1月3日)

ブックマークしていたんですが、404エラー。
何があったのかしらと。


まさか、とは思えど。凄く気になる。