アダ被(現:higaitaisaku.com)でスパイウェアを容易に自力解決できるカラクリ

システムの復元機能によるスパイウェアの駆除や修復は、安易には(LucaBlog)の続き。


OKWeveや方々にてアダ被に(特定コンテンツではなく)誘導された質問者が、アダ被に質問をせずに極めて短時間(20-30分単位)にて解決し、お礼書き込みをする事例がある。
OKWaveなどで、アダ被への誘導回答後に「ありがとうございます!回復しました!」とのレスが帰ってくるまでの時間を眺めれば、小難しい個別の解説事例での修復ツールの利用や手作業でのレジストリ編集・ファイル削除などを行ったとは考えづらい。


アダ被では新規質問時には、新規質問ウィーザードなる画面が表示される(http://bbs.higaitaisaku.com/wizard/wizard.cgi)。
そこでは真っ先に、システムの復元を利用するよう記載されているのだな。


つまりだ。
アダ被閲覧者における多くの修復事例は、単にシステムの修復機能を利用したものに過ぎないのだろう。


わかり易く書いてみよう。
1)質問掲示板にて、「アダ被のリンクを貼り付けて、誘導のみの回答を誰かが掲載」。
2)質問者、アダ被にて質問しようとする。
3)新規質問ウィーザードにて、システムの復元がいきなり真っ先に推奨されており、質問者は利用
4)症状が回復した!ありがとう!と。


かつてアダ被に出入りしていた身として、幾らかは責任を感じていたりはするんですが、まぁどうでもいい。
(現在自分はアダ被とは全く関わりが無いし、一部参加者には脅迫されたりとかかなり険悪な関係だったりするし。BBSのパスワードも忘れております)
管理人の群青氏には「システムの復元機能を利用するよう薦めるならば、大きなシステム改変後には避けるよう言及すべきだ」と直接連絡したものの、現在コンテンツには記載されていない。
お忙しいので見落とされたか、無視されたんでしょうか。


もちろん、過去のある時点では「スパイウェア」なるものの症状は大変簡単でシンプルなものばかりであり。今時のようなルートキットを利用したり、ダウンローダー系マルウェアとして他のマルウェアを続々と導入するようなものは、ほぼ皆無であった。
全く関わりが無いようなファイルを改変したりする事例は少なく。
既存ファイルを汚染するような活動などは、少数だった(この点でウイルスとの兼ね合いがありますが)
バックドアトロイはあったが、BOTなんてなかった。


だが、時代は変わった。
質問ウィーザードに「システムの復元を真っ先に推奨」するような、そんな時代は過ぎつつあり。
システムの復元機能の解説にしたって、前報のように個別のヒアリングが必要で。もしくは適切なガイド記事が必要なんだ。


現況では、被害者を逆に生じかねない。
アダ被は速やかに、新規質問ウィーザードよりシステムの復元の記載を外すか、もしくは適切なガイドを加えるべきだ
(あちらではベタなWindowsの知識を持ちなおかつ多くの問題を統括的に解析できるアナリストはそれほど多くない。多分このまま改善されずに続くような気がする。)